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小林雅FA行使、ブレーブス獲得へ動く

申請初日にFA宣言し会見するロッテの守護神小林雅(撮影・中村誠慈)
申請初日にFA宣言し会見するロッテの守護神小林雅(撮影・中村誠慈)

 通算227セーブのロッテ小林雅英投手(33)が2日、千葉マリンスタジアムで記者会見し、FA(フリーエージェント)権を行使する意向を表明した。今後はロッテを含めた国内、米球界移籍を視野に入れ交渉するが、米球関係者は「ブレーブスが調査に動く」とメジャー数球団が興味を示している。現時点では高年俸がネックで国内球団は獲得へ消極的で、残留かメジャーかの状況。7年連続20セーブ以上の日本記録を保持する日本を代表するクローザーが、海を渡る可能性が出てきた。

 小林雅がFA行使通知解禁初日のこの日、千葉マリンスタジアムでの秋季練習に参加後、黒のスーツ姿で会見に臨んだ。FAの申請書を球団に提出したことを明かした上で、「海外? 希望球団はあるけど、まだ勉強不足なので。移籍に関しては日本と違ったルールもあると思うし、代理人の方と話しをしていければと思っています」と、メジャー移籍を視野に入れている意向を明かした。

 ロッテ側とはこの日も含めて、シーズン終了後から3度も交渉を行った。だが残留を希望する球団側から具体的な条件提示がなかったことで、「ロッテと話しをするまでは(移籍を前提のFA宣言の)決心はなかった。話しをして、年齢や家族のことを考えながら、タイミング的にはこっちがいいんじゃないかという判断をしました」と、FA権の行使を決断した経緯を説明した。

 小林雅の表明を受け、米球界関係者は「ブレーブスは調査に動く」と明かした。シーズン中からスカウトが視察を繰り返していた経緯もあり、リリーフ陣が手薄で獲得へ前向きだ。マリナーズは中継ぎで獲得に動く可能性があるなど、メジャー数球団が興味を示している。条件面に関しても今季の成績から、高額年俸の相場が下がる見方もしている。

 元マリナーズ佐々木主浩(日刊スポーツ評論家)、大塚(レンジャーズ)、斎藤(ドジャース)ら日本人クローザーがメジャーで成功した例は多く、小林雅は「あこがれというか、興味があります」。さらに続けて「あこがれていくところではないと思う。自分の力がしっかりと発揮できるところだと思っています。選択肢としてメジャーの球団とも話しをする機会があればというふうに思っています」。抑えとして数々の日本記録を持つ右腕は、力強い口調で話した。

 「12球団、話をいただいた球団とは話をしたい」と国内移籍も検討する意向を示した。しかし今季49試合登板し27セーブを挙げた一方で、7敗を喫するなど勝利を消す試合も目立った。シーズン終盤には00年8月の抑え転向後初となる2軍落ちも経験。2億5000万円(推定)の高年俸がネックで、国内球団は獲得へ消極的な姿勢という厳しい現実がある。

 今後はロッテと残留交渉も続けるが、移籍を前提としたFA交渉のテーブルにつく。現状では「幕張の防波堤」がメジャーへ移籍する可能性が高くなった。

[2007年11月3日10時3分 紙面から]

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