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広島からFAの新井阪神入りへ前進

FA初交渉を終えた新井(中央)は沼沢阪神球団本部長らと会食する(撮影・宮崎幸一)
FA初交渉を終えた新井(中央)は沼沢阪神球団本部長らと会食する(撮影・宮崎幸一)

 広島からFA(フリーエージェント)宣言し、国内移籍の意思を表明した新井貴浩内野手(30)が阪神入りへ大きく前進した。15日、宮崎市内のホテルで阪神との第1回交渉に臨み、入団を前向きに考える意向を示した。阪神沼沢球団本部長も好感触を得たことを明かした。交渉後は高級割烹(かっぽう)店で前祝い? の杯を交わした。即決とはいかなかった新井だが、現時点で他球団からのオファーはなく、近日中にも阪神移籍が決まる。

 交渉前は表情をこわばらせていた新井だが、阪神の沼沢球団本部長、黒田編成部長の熱烈なラブコールに聞き入る形で話し合いを終え、やっと緊張から解放された。「うれしく思います。チームとして必要としていると言っていただいた。(広島退団という)勇気ある決断をした君がほしい、と言っていただいた。まだ気持ちの整理ができていないけど、家族と話し合って、前向きに考えたいと思います」。4年総額10億円(推定)の提示を受けたことも明かした。

 さらに、自分が「厳しい環境に身を置きたい」と言っていたことについて「本当に厳しい環境だと思う。その意味ではやりがいのあるところだと思う」と続けた。今までのようにサードの定位置を確約されているわけでもないからだ。また「金本の存在が大きな要素になるか」と聞かれると「そうですね。そうなると思う」と隠さなかった。広島在籍時から兄貴分と慕った金本がいる。阪神入りへの気持ちが膨らんでいることは疑いようもない。

 今は宮崎で日本代表の宮崎合宿中。20日に親善試合のため博多に移動し、24日には台湾にたつ。星野ジャパンでも主軸の重責を担うだけに、台湾行きの前に結論づけておきたいのが本音だ。「決められるなら決めたい」。次回交渉は未定。一両日中の決断も否定した。だが現在、他球団からのオファーもないため、スムーズに「阪神の新井」が誕生するとみられる。

 阪神の交渉役の沼沢球団本部長は「正直いって、手応えを感じた。熱心に聞いてくれていたので」と表情を崩していた。新井側の感触がよかったこともあり、宴会作戦を切り出した。「いいですね」と新井も二つ返事で、交渉相手とともにのれんをくぐった。

 宮崎市内の高級割烹店。和式の部屋からは庭園と川のせせらぎが眺められ、風情のある席だ。テーブルには、地元宮崎の旬の食材を使ったてんぷら、牛ひれベーコン巻き、日向鶏の炭火焼きなどが並び、鍋物も用意された。「明日も全日本の練習があるので、軽めにね」と沼沢本部長は、盛り上がり過ぎを心配したほど。交渉直後とは思えない和やかムードで、ビールと焼酎のグラスが空いていった。

 「動き出したな、というのを感じる」と新井。モヤのかかっていた行く先がクッキリと見えてきた。

[2007年11月16日9時43分 紙面から]

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