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ダルビッシュに五輪優先ローテ
【ゴールドコースト(オーストラリア)14日=高山通史】日本ハムが来季、ダルビッシュ有投手(21)に「五輪優先ローテ」を準備していることが、分かった。
右腕エース保護条例が、照り付ける太陽の下で発令された。到着するやいなや、厚沢投手コーチが早くも来季のプランを披露した。来年8月には予選突破を決めた北京五輪の本大会が控える。すでにエースとして日本代表へ投入する青写真を描いていた。「ダルビッシュが気持ち良く投げてもらうように(登板間隔を)設定していく」と説明し、本人だけでなく日本代表星野監督も完全バックアップする準備があることを明かした。
開幕から不動のシフトで照準を合わせていく。現状の基本方針では、登板間隔は中6日。週に1度、先発する形で夏本番までローテーションの柱として回す。今季は先発投手のコマ不足、または苦手とされる屋外球場の登板を回避させるため、中4日、または中5日で先発したこともあった。チーム状況に応じ、ダルビッシュの了承を得た上で、マウンドを任せてきた。
今回の優勝旅行にはダルビッシュは帯同せず、国内で静養中。来年1月のスタッフ会議で梨田監督、厚沢コーチらで話し合い、大筋を固める。直接、顔を合わせる来年2月の春季キャンプで本人へ提案し、意向も踏まえた上で最終決定を下す。同コーチはあくまで「北京がある。日本のために頑張ってもらいたい」と言う。闘将へ、盤石のエースとして献上するつもりだ。
[2007年12月15日8時41分 紙面から]
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