野球

青木メジャー封印２・２億円でサイン

　ヤクルト青木宣親外野手（２６）が２９日、東京・新橋の球団事務所で代理人を伴って契約交渉を行い、８０００万円増の２億２０００万円でサインした。２年ぶりの首位打者獲得が評価されたほか、“リーダー料”も加わっての大幅アップ。球団史上最速のプロ入り５年目で２億円に到達し、チーム最高年俸選手となった青木は「個人目標は立てない。日本一のことだけを考えてプレーします」と自覚をのぞかせた。

　自身の好成績と反比例するように、チームは昨季２１年ぶりの最下位に沈んだ。個人記録をモチベーションにプレーすることに対し、むなしさを強く感じるようになった。青木は「昨年の五輪予選で勝つ喜びを知り、ヤクルトでも同じようにみんなと喜びを味わいたいと思った。今まで自分のことだけを考えてやってきたことがちっちゃく思える」と心境の変化を口にした。

　昨年まで球団側に訴えてきたポスティングシステムによる大リーグ挑戦もひとまず封印することに決めた。今オフ、古田が引退、石井一やラミレスも去った。「勝手なことは言えない立場になった。今も（大リーグへの）あこがれはあるけど、自分には日本でやらなきゃいけないことがたくさんある」とヤクルトを立て直すことを誓った。【広瀬雷太】

［2008年1月30日8時52分　紙面から］

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