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ダル2回0封開幕へ不安なし/練習試合

- 日本ハム対LG 2回表LG1死、左ひざに打球を当てるダルビッシュ(撮影・黒川智章)
<練習試合:日本ハム13-2LG>◇20日◇名護
圧巻の試運転だった。日本ハム・ダルビッシュ有投手(21)が20日、韓国LGとの練習試合に先発し、2回を無安打無失点に封じた。先頭打者に四球を許したが3奪三振。左足に打球が直撃するアクシデントもあったが、今季初の実戦登板で存在感を示した。1カ月後となった3月20日ロッテ戦(札幌ドーム)の2年連続開幕投手へ不安なく、8月の北京五輪へ向けても好発進した。
外野に打球を1本も飛ばさせなかった。ダルビッシュが“今季初登板”で、底知れぬポテンシャルを見せつけた。26球で2回を無安打無失点。練習中のフォークボールを投げる機会はなかったが「去年よりも力、球の切れがついたかなと思う」と自画自賛した。
初球に最速の148キロを記録した。先頭打者に四球を与えたが、そこで目が覚めた。「球速より、それ以上の力を感じていたんじゃないかと思う」。2番打者を直球で空振り三振に仕留め、盗塁死を誘う。06年WBC韓国代表だった3番朴龍沢にはチェンジアップで空振り三振を奪った。
振り回し気味の韓国の打者とはいえ、5球の空振りを奪った。そのうち直球が4球。「ここまで空振りが取れるとは思っていなかった」。シーズン中と同じ8割程度の力でカーブ、スライダー、チェンジアップと直球を含め4つの球種を投じた。初の実戦登板にも、自身の想像以上の球の切れを見せた。
アクシデントにも動じなかった。2回、5番李の打球がライナーで左ひざ内側に直撃。周囲をヒヤリとさせたが、OKマークを出し、次打者を打ち取った。試合後はアイシング治療を施し、21日からの練習メニューに変更が生じそうだが「大丈夫。疲れていたんで少し休めていいかな」と笑い飛ばした。
就任後、初めて近くでエースの投球を見守った梨田監督は「当たったときはヒヤッとしたけどね。ダルが投げているときは(犠牲バントで)1つアウトをあげるよりも強気に攻めてもいい」と言及した。ダルビッシュなら点数を与えないという考えに基づいた戦法を口にするほど、信頼感は増している。
徹底した準備が安定感を支えている。今キャンプ3日目から、練習日の朝風呂が隠れた日課となっている。球場に行く前に宿舎で約10分、音楽を聴きながら半身浴をする。「体を温めるためですね。ケガだけは本当にしたくないんで」。ウオーミングアップのための準備という念を入れた調整の先に、見据えられているのは開幕だ。
次回登板は27日の練習試合ヤクルト戦が有力だが、打球直撃の影響でずれ込む可能性もある。それでも「ランニングに影響があるかもしれないけど、こういうことを想定して走り込みを多くしていた」。想定外だった打球直撃だったが、開幕右腕はそれも想定内にできるほど、余裕と自信がある。【村上秀明】
[2008年2月21日9時44分 紙面から]
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