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野球アジアシリーズ2006

日本ハム優勝!ダル快投締め

<アジアシリーズ:日本ハム1-0ラニュー(台湾)>◇最終日◇12日◇東京ドーム◇決勝

 日本ハムの先発ダルビッシュ有投手(20)が、勝利投手で今季を締めくくった。初回の先頭打者から5連続三振を奪う圧巻の立ち上がりから、7回まで10奪三振の力投。8回、ラニューの先頭潘忠韋に四球を与えて、2番手武田久にマウンドを譲ったが、安打も1本しか許さず、三塁すら踏ませなかった。「自分のペースを乱さずに丁寧に投げられたとは思います」。ガッツポーズでアジア制覇を喜んでいた。

  日本ハム サムスン ラニュー チャイナ
日本ハム(日本) ×

7-1

2-1

6-1

サムスン(韓国)

1-7

×

2-3

13-1

ラニュー(台湾)

1-2

3-2

×

12-2

チャイナ(中国)

1-6

1-13

2-12

×

◆日程&結果 (球場はすべて東京ドーム)

<リーグ戦>
日付 時間 ホーム スコア ビジター
1 11/9 12:00 チャイナ(中国) 2-12 ラニュー(台湾)
2 11/9 18:00 サムスン(韓国) 1-7 日本ハム(日本)
3 11/10 12:30 サムスン(韓国) 13-1 チャイナ(中国)
4 11/10 18:30 ラニュー(台湾) 1-2 日本ハム(日本)
5 11/11 13:00 日本ハム(日本)

6-1

チャイナ(中国)
6 11/11 19:00 ラニュー(台湾) 3-2 サムスン(韓国)
<3位決定戦>
日付 時間 ホーム スコア ビジター
1 11/12 19:30 サムスン(リーグ戦3位) 2-0 チャイナ(リーグ戦4位)
<優勝決定戦>
日付 時間 ホーム スコア ビジター
1 11/12 18:00 日本ハム(リーグ戦1位) 1-0 ラニュー(リーグ戦2位)

◆各国代表チーム紹介

北海道日本ハムファイターズ(日本)

堅実「ヒルマン野球」の集大成見せる

  アジアNO・1を本気で勝ち取りにいく。日本ハムが44年ぶりの日本一を達成した10月26日の優勝監督インタビュー。 ヒルマン監督は「外国人監督として、日本を代表して戦うことを誇りに思います」と話した。昨年のアジアシリーズではロッテが初代王者に輝いた。日本代表として2連覇を誓った。

  就任4年目で「ヒルマン野球」が大きな変ぼうを遂げた。過去3年連続12球団最少だった犠打は今季133とパ最多を記録。プロ入り7年目で「2番・二塁」に定着した 田中賢が34犠打をマークした。先発投手は2年目ダルビッシュ、ルーキー八木がともにチーム最多の12勝。救援陣は武田久が75試合45ホールドポイント、マイケルが64試合で パ新記録の39セーブを残した。新戦力の台頭と堅実な野球が原動力となった。

日本シリーズ終了後、チームは10月30日から練習を再開した。「日本シリーズの先にゴールはある」。25年ぶりリーグV、日本一と成長し続けてきた集大成を見せる。

サムスンライオンズ(韓国)

サムスン宣監督「日本式野球」で狙う

  宣銅烈監督の下で2年目を迎えたサムソンは、宣監督が中日在籍時代に培った、日本式の守り切る、つなぐ野球が昨年以上にチームに徹底された。2連覇はその浸透の証と言える。

  投手陣は126試合で完投がわずかに1。明確な役割分担と継投策によって微差の勝利をものにしてきた。特筆すべきはセットアッパーの權五俊とクローザーの呉昇桓。呉は今年47セーブを挙げ、アジア記録を樹立した韓国球界を代表する抑えの切り札だ。

  先発投手も充実している。WBC韓国代表のエースペ英洙はシーズン8勝と不本意ながらも、韓国シリーズではリリーフとしてフル回転して連覇に貢献した。さらに12勝のハルカリラ、11勝のブラウン(元阪神)の両外国人右腕などコマがそろう。

  打線は長打力こそないものの粒ぞろい。梁ジュン赫は韓国の現役通算最多安打記録を持つベテラン。チームでただ1人、3割を放ち打率、打点で共にリーグ5位。さらに韓国シリーズMVPの朴鎭萬、WBC正捕手の陳海龍らが脇を固める。彼らの前に走者を置けるかがカギになりそうだ。

  昨年、決勝で敗れている宣監督は「今年は勝って雪辱したい」とアジア制覇へ意欲を燃やしている。得意の先行逃げ切りの形になれば、悲願も夢ではない。

ラニューベアーズ(台湾)

国内敵なし、ラニューが旋風起こす!!

  06年の台湾プロ野球で、チーム史上初の頂点に立ったラニュー。前・後期の年間2期制で行われるリーグ戦を完全制覇し、迎えた10月の台湾シリーズも無傷の4連勝と波に乗る王者は、今回のアジアシリーズの“台風の目”となるかもしれない。

  ここ数年、リーグでも下位に低迷していたラニューだが、昨年から若手が台頭し後期に2位へと躍進を果たした。優勝への気運が高まっていた今シーズン開幕前に大型補強を敢行。戦力の充実を図り、リーグを一気に駆け抜けた。

  大型補強の目玉となったのが、台湾球界の至宝といわれる4番打者、陳金鋒の加入。かつて大リーグのドジャースでもプレーした主砲はシーズンを通して活躍し、打点王のタイトルを獲得。打率や本塁打など他の部門でも上位5傑に顔を出すなど、その存在感は際立っている。陳を中心にした強力打線の破壊力は抜群だ。

  一方、ピッチングスタッフも充実している。今年、17勝を挙げた左腕の呉偲佑を筆頭に、WBC代表にも選ばれた若手の祭英峰など先発投手のコマが豊富にそろう。抑えには元阪神のモレルが控え、付け入るすきがない。

  台湾シリーズを4連勝して勢いに乗るラニュー。南からの熱波が日本で旋風を巻き起こす。

チャイナスターズ(中国)

五輪「メダル獲得」目標掲げ、強化着々

 昨年に続き選抜チームで挑む中国。今年は海外遠征を精力的に行い、チームの強化に励んできた。見据える先は2年後、08年に自国開催する北京五輪だ。

  3月に日本で行われたWBCアジア予選では、アジアの3強にいずれも大敗した中国。だが、日本戦では巨人上原から本塁打を含む7安打を打ち、実力の片りんを示した。国内リーグ終了後の7月下旬にはオランダ遠征、8月下旬には日本のプロ8球団のファームと対戦し、3勝するなど、強化は着実に進んでいる。

  02年発足のプロリーグも北京五輪へ向けた強化を後押ししている。年を追うごと改革が進み、今年から2地区制によるプレーオフが導入された。シーズンは4月からの3カ月間と短いが、プレーオフの実施でより白熱した試合が展開されるようになった。

  今回の選抜チームの投打の中心は張洪波(広東)と呂建剛(天津)。張は今季、本塁打王と最優秀選手に輝く左の強打者。呂は99年から3年間、中日でプレーした右腕。チームをリーグ優勝へと導き、最優秀投手に選出された。

  監督を務めるのは元ロッテのジム・ラフィーバー。北京五輪での「メダル獲得」を目標に掲げている。昨年は未勝利なだけに、悲願達成へ向けて勝ち星を大きな自信としたいところだ。



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