「みちのくのイチロー」が、スター軍団で大きくはばたく。プロ野球ドラフト会議が30日、東京都内のホテルで行われ、仙台育英の橋本到外野手(3年)が巨人から4位で指名された。同じセ・リーグで、同校1年先輩のOBヤクルト由規との対戦を熱望し、高卒2年目の巨人坂本勇人内野手(19)に弟子入りを希望。堂々と、新人王獲得を宣言した。
クラブハウス内に、携帯電話を手にした父母会関係者の声が響いた。「巨人、橋本!」。ドラフト会議をテレビで見ていた関係者からの一報。ノートパソコンの速報を更新しながら吉報を待っていた橋本は、驚きの表情を浮かべた。「巨人はまったく想定していなかったので、すごく驚いた。でもホッとしました」。希望していた地元楽天からの指名ではないが、その表情は笑顔に変わった。
会見で橋本は、目を輝かせて言った。「セ・リーグなので由規さんと対戦できる」。ともに甲子園に行った先輩投手とは、中2の時に夏の県大会で対戦。橋本は左中間へのランニングホームランを放った。由規は来季も新人王の権利を持つが、橋本は「負けられないです。成長したところを見せつけて、新人王を取りたい」と誓った。
また、巨人には高卒2年目でレギュラーに定着した坂本がいる。橋本はベンチ入りした1年春、光星学院(青森)との東北大会決勝で、坂本の本塁打を見せつけられた。「年が近いので、すごい手本になると思う。野球以外のことも気軽に聞きたい」と話した。
遠投120メートル、50メートル走6秒0を誇る橋本。今夏甲子園では6打席連続安打を含む12打数8安打と暴れた。巨人は今季、坂本や福島・相馬高出身の鈴木尚など、橋本と同じ俊足巧打タイプがリーグ優勝に貢献した。「小さい時にテレビで見て、プロを目指すきっかけになったのが巨人だった。すごい選手ばかりなので、その中で成長していけると思う」と橋本。あこがれのチームで、即戦力になってみせる。【由本裕貴】



