巨人ドラフト1位の大田泰示内野手(18=東海大相模)が21日、同期入団の選手らとジャイアンツ寮や2軍練習場などの施設見学、ユニホームの採寸などを行った。「集中してできそうです。これからは野球が仕事になるので、社会人として自覚を持ってやりたい」と、姿勢を正した。

 松井(現ヤンキース)、坂本らが使用した部屋に入ることが決まった。同部屋は、松井がMVP、本塁打王を3度獲得するなど球界屈指のスラッガーへの礎を築き、2年目で1軍先発フル出場を果たした坂本が生活した縁起の良い場所。大田は偉大な先輩同様に、1軍での活躍を思い描く。

 生活面だけではなく、練習でも先輩の姿をお手本にする。この日は、松井らが素振りに励んだ“素振り部屋”を見学。「松井さんのように鏡の前で素振りして、後を継いでいきたいと思う」と力強く誓った。現在は1日300~400スイングを日課にしているが、ヤングGの汗が染み付いた努力の結晶の場で、バッティング技術を磨き上げる。

 自然と闘志がわいてきた。目の前には背番号「55」のユニホーム。「重い背番号だなと思った。いい意味に考え、プライドを持って頑張りたい」と、堂々と言った。鍛錬の場所となるジャイアンツ球場を前に胸に誓った。「ここでスタートするんだなと。プレッシャー、責任を感じるけど期待に応えていきたい」。気持ちを新たにしていた。【久保賢吾】