ファンを酔わすスターになる!

 ソフトバンク・ドラフト5位指名の摂津正投手(26=JR東日本東北)が21日、仙台市内のホテルで作山スカウトらと交渉し、契約金5000万円、年俸1200万円(推定)で仮契約した。社会人最後の舞台となった日本選手権は初戦敗退。本格的にプロ入りの準備を進める右腕は、強い意気込みを語った。

 指揮官となる秋山幸二監督(46)は、幼いころテレビで見ていたスターだ。西武での現役時代、元オリックス清原和博氏(41)とAK砲として本塁打を量産。アーチを放ち、バック転で本塁に生還するパフォーマンスを、3度の日本シリーズで披露したが、摂津の目にも、その光景が目に焼きついている。「小さい時に草野球で、まねしてバック転でホームインした。積極的にいろんなことを聞いて、吸収していきたい」と、あこがれの存在の指導を心待ちにする。

 08年のドラフト指名選手では年齢が最年長タイということもあるが、高額な契約金は期待の表れ。「両親や、秋田に住むおばあちゃんにも、何か買ってあげたい」。心優しきイケメン右腕は初めて東北の地を離れるが、九州で全国的なスターとなって、帰ってくる。【由本裕貴】