西武が異例のド派手入団発表でドラフト1位指名した花巻東・菊池雄星投手(3年)を迎えるプランが4日、浮上した。この日、鈴木葉留彦編成部長(58)らが同校を訪れ、指名あいさつを行った。12月には新入団選手会見を予定しているが、渡辺久信監督(44)が本拠地西武ドームをファンにも一般開放する粋な提案。初めてのユニホームを監督自らマウンド上で着せるなど、球団では前例のない盛大なお披露目会になる可能性が出てきた。
西武ファンの大歓声に包まれ、無数のフラッシュを浴びて、菊池がプロの第1歩を踏み出す…。宮崎・南郷で秋季キャンプを行う渡辺監督から、黄金ルーキーを迎えるにふさわしいアイデアが次々と飛び出した。「入団会見を西武ドームでやったらおもしろいよね。マウンドで(自分が)ユニホームを着せたら、絵になるだろうなあ」。菊池の晴れ舞台を思い浮かべながら、ニヤリと笑った。
新入団選手会見は、通常なら埼玉・所沢の球団事務所内のレストランを貸し切って行う。98年に松坂(現レッドソックス)が入団した時は、殺到する報道陣を収容できないことから、会場を都内ホテルに変更。268人の報道陣を集め、他の新入団選手とは別に、単独会見を行うVIP待遇で出迎えた。
西武ドームを「テレビで見てきれいだなという印象です」と語る菊池も、プロで羽ばたく場所からの出発を歓迎するに違いない。さらに渡辺監督はファンサービスも提案し「球場に来て、みんなに見てもらえればね」と一般開放しての開催を呼びかけた。ドラフトで6球団が競合した注目左腕が、ライオンズの仲間入りを果たす瞬間をファンとも共有できる粋なプランだ。
これまでの入団会見は、報道陣を通してのみ公開してきたが、球団関係者は「前向きに検討します」と話した。西武ドームを会場にすれば「12月は寒いからな」と渡辺監督が寒さを心配するぐらいで、大きな支障はないという。現場とフロントが一体となって、演出にもこだわり、とびっきりのお披露目会を用意する。【柴田猛夫】



