ヤクルトが異例の密着体制で佑ちゃんの獲得を目指す。1月20日、埼玉・戸田の2軍寮で今年初の編成会議が行われ、今秋ドラフトで早大・斎藤佑樹投手(3年=早実)を1位指名する方針を確認した。すでにロッテが斎藤の1位指名の方針を公表しているが、ライバルに負けじと渡辺編成部長をはじめ伊東、小田、鳥原、斉藤の5人の担当スカウトを配置。高校野球の甲子園期間中も“人海戦術”で黄金右腕を徹底マークしていく。近日中にも早大野球部にあいさつ訪問する予定で、米ロサンゼルスでのキャンプ視察も検討中だ。

 慶大・高橋由伸(巨人)の時でもスカウトは2人で、5人は球団史上最多だ。鳥原公二チーフスカウトは「我々の本拠地である神宮で育っている好投手を見逃す手はない」と話し、昨季限りで現役を引退し、斎藤担当の1人となった斉藤宜之スカウトも「誰もがいいという素材なので、積極的に球場に足を運びたい」と意気込んだ。また、外れ1位候補に早大・大石達也や中大・沢村拓一(ともに3年)の両投手もリストアップした。