日本ハムの春季キャンプに「佑ちゃんバス」が走る。沖縄・名護市の観光協会が来年2月の日本ハム春季キャンプに合わせて駐車場から球場までの約2キロを走るシャトルバスを計画していることが1日、分かった。ドラフト1位指名された早大・斎藤佑樹投手(4年=早実)の人気でファンが殺到することが予想されるための措置で、名護キャンプ史上初めてになる。

 日本ハムの名護協力会メンバーでもある名護市観光協会の比嘉事務局長は「離れている駐車場から球場まで、シャトルバスを走らせることを考えています。距離もありますし、徒歩では大変ですので」と話した。練習を行う名護市営球場の周辺には百数十台ほどのスペースしかなく、関係者も使用するため、紅白戦開催日や週末はすぐに満車となっていた。2キロほど離れた名護漁港近辺に、第2、第3駐車場を設置して対応しているが、球場までは徒歩で20分ほどかかるため、訪れるファンから敬遠されていた。

 メジャー帰りの新庄氏が入団した04年キャンプでは、紅白戦に3500人が押し寄せ、すでに満車となっている球場周辺まで車で乗り込み、大渋滞を巻き起こしたこともある。駐車場が離れているために起こった事件。同じ過ちを繰り返さないためのプランとして浮上したのが、バスの運行だった。大型新人の加入は、球団どころか、キャンプ地にも大きな影響を及ぼしている。