日本ハムから4位指名を受けた九産大の榎下陽大投手(22=鹿児島工)が1日、福岡市内の同大で担当の岩井隆之スカウトの指名あいさつを受けた。「1年でも長くチームに貢献できるように頑張りたい」と抱負を話した。

 ドラフト翌日の九州大学野球選手権でノーヒットノーランの偉業を達成した榎下が目標とするのは、ダルビッシュだ。「絶好調の球を近くで見てみたいです。早く、チームダルビッシュに入れてもらえるように頑張りたい」と日本のエースに弟子入りを志願した。高校の先輩で兄貴分と慕うソフトバンク川崎もダルビッシュへ「榎下をよろしく」と連絡を入れ、弟子入りを強力プッシュしてくれた。

 英語が得意で英検2級を取得。「将来は米国でプレーしたい」という夢を思い描くが、それは1軍での活躍が大前提。川崎のニックネーム「ムネリン」をもじって「エノリンと呼んでもらえれば」と冗談めかしてPRするが、まずは大学最終戦となる明治神宮大会でチームダルビッシュ入りをアピールする。【前田泰子】