楽天ドラフト3位指名の東北福祉大(仙台6大学)阿部俊人内野手(21=花咲徳栄)が2日、仙台市の同大キャンパスで楠城徹編成部部長、上岡良一スカウトから指名あいさつを受けた。阿部は、ゴールデングラブ賞4度受賞の「守備職人」で今オフに現役引退、2軍育成コーチ(野手担当)に就任した宮城の先輩、小坂誠コーチ(37)から、守備の極意を積極的に学び、まずは守りで開幕1軍切符を狙う。

 阿部が、レギュラー取りに向けて「守備」からアピールする。「守備は(好不調の)波がない。集中力を切らさない限り」。今夏に行われた世界大学選手権の日本代表では、6戦中5試合で遊撃手として先発出場、無失策と守備には自信を持つ。仙台6大学リーグで通算3割4分9厘の好打率を残した打撃も魅力だが、まずは星野監督ら首脳陣に「守り」で存在感を示す。

 そんな阿部には、うってつけの存在がいる。小坂2軍育成コーチ。同コーチはロッテ時代の99年~01年、05年とゴールデングラブ賞を受賞。守備の名手として鳴らした。阿部は「プロでも上のレベルの人。キレイですよね。動きがスムーズ」と目を輝かせた。

 もちろん目指すのは、1軍でのレギュラー定着だが、キャンプなどで小坂コーチの指導を受ける機会はある。「学べたらいい。吸収できるものは何でもしたい」。機会をうかがって、小坂コーチから技術を学び取り、守備力に磨きをかけるつもりだ。

 将来のチームリーダーとしても嘱望されている。楠城編成部部長は「チームリーダー育成が課題だった。人格的にも申し分ない」と期待する。小、中、高、大と主将を務めてきた阿部は「競争に勝ってレギュラーを取りたい。力で引っ張っていけるように。力がないと認めてくれない」と言い切った。

 育ちは東京だが、両親が宮城県出身のため、仙台市で生まれた。「おばあちゃんや親せきにも良いプレーを見せたい」と笑みを浮かべる。くしくも小坂コーチは宮城県出身(柴田高校卒)。同郷の先輩から極意を学び、生まれ故郷で1年目からの活躍を誓った。【今井恵太】