日本ハムからドラフト1位で指名された早大・斎藤佑樹投手(4年=早実)が4日、エースのダルビッシュ有投手(24)へ“弟子入り”を志願した。同大学のキャンパス内で、西武同1位の大石達也投手(4年=福岡大大濠)広島同1位の福井優也投手(4年=済美)とともに会見を行った。47社、130人の報道陣が見つめる中、「(ダルビッシュから)いろんなことを学べたらいい。記憶に残る選手になりたい」と話した。超大物ルーキーは、球界を代表する投手との対面を心待ちにした。
真っすぐに前を見つめる斎藤の目が輝きを増した。「まず、一番にダルビッシュ選手と話がしたいです。球界を代表する選手ですし、いろいろなことを学べると思います」。慶大との優勝決定戦で好投し、4季ぶりの優勝を飾った翌日のドラフト指名会見。笑顔を見せながら“弟子入り”を熱望した。
斎藤がハンカチ王子と呼ばれ、甲子園に旋風を巻き起こす2年前、東北高に在籍していたダルビッシュは、同じ舞台でノーヒットノーランを達成した。話題を集めてプロの道へ進んだ境遇も似ている。今では5年連続2ケタ勝利、4年連続防御率1点台をマークし、09年のWBCでは日本を世界一へと導いた球界を代表するエース。技術的な手本となるだけでなく、精神面でも頼りになる先輩となることは間違いない。ダルビッシュも会見の直後、自身のツイッターで「斎藤くん何か言ってたん?」と後輩を気にかけるつぶやきを書き込んだ。
そのダルビッシュとチームメートになることにも、運命を感じている。ロッテ、ヤクルト、ソフトバンクと4球団の競合の末、進路は日本ハムへと決まった。甲子園、神宮を沸かせた右腕の活躍の場は札幌ドームへと移る。「(北海道に)縁は感じます。06年夏の決勝も駒大苫小牧が相手でしたし、何かあるのかなと思っています」と、新天地でのプレーを思い描いた。
当時、決勝戦再試合の激闘を演じた楽天田中は、同じパ・リーグにいる。再戦を希望するか問われると、斎藤は迷わず「はい」と答えた。「まずは僕がその立場にいかないと。追いつけるように頑張りたいです」。野球ファンなら誰もが心を躍らせる夢の第2ラウンド。斎藤の言葉にも熱がこもっていた。
14日に初戦(愛知学院大戦)を控える明治神宮大会が終われば、いよいよプロ野球選手・斎藤佑樹が誕生する。「小さいころに描いた、プロ野球で活躍するという夢は、今も変わっていません。とにかく一生懸命ひたむきにプレーして、頑張っている姿を見てもらいたいです。息の長い活躍ができる、記憶に残る選手になれればいいです」。高校、大学時代から人々を熱狂させ、感動させ、多くの記録を打ち立ててきたスターが、プロ野球人生の第1歩を踏み出す。【本間翼】



