苦労したおばあちゃんに金メダルを。阪神ドラフト1位の東京ガス・榎田大樹投手(24=福岡大)が5日、アジア大会日本代表合宿(長崎ビッグN)に参加。祖母・中尾アキノさん(77)のためにも優勝を誓った。「アジア大会で金の報告をできればそれが一番」。
榎田が小学生高学年のころに夫に先立たれたという祖母は今、鹿児島県内で牛を飼い米作農家を営む。今年、宮崎県を中心に広まった口蹄(こうてい)疫の被害を受けた。「牛の競りができなくなって収入もなくなったと聞きました」。榎田は今年8月~9月の都市対抗野球で東京ガスを8強にけん引。アキノさんは新聞記事をコピーし、自宅に飾るほど喜んでくれた。今回はもっとビッグなプレゼントを手に入れる。
少年時代、実家から自転車で15分の距離だった祖母宅に何度も通った。「スイカに果物に…。こっそりお小遣いもくれました」。田植え、稲刈りを手伝い、競り市にも付いていった。「(活躍は)自分なりにできる恩返しの仕方。プロで頑張っている姿をテレビで見せたい」。日本代表、そして虎戦士として恩返しの道を歩む。




