ソフトバンクが今秋ドラフトで亜大・東浜巨投手(4年=沖縄尚学)を1位指名する方針を固めたことが21日、分かった。ほぼ二択状態で、もう1人の候補だった花巻東・大谷のメジャー挑戦表明を受け、方針を一本化。外れ1位も東福岡・森雄大投手(3年)に絞り込んだ。

 球団は沖縄尚学時代から東浜の才能に注目し、永山スカウト部長らが密着マークを続けてきた。昨オフに杉内と和田、ホールトンが抜け、今季はペニーや帆足らを補強したものの、新人武田の8勝が新戦力最多という結果となった。ここ3年連続でドラ1入団は高校生という経緯、九州・沖縄という地域性を大切にする伝統もあり、競合してでも必要な戦力と判断した。

 抽選は10年の斎藤(早大-日本ハム)以来、2年ぶり。くじ引きは秋山監督、王球団会長のいずれかで調整に入っている。

 外れ1位に絞った森についても、早くから左腕では「高校ビッグ3」の愛工大名電・浜田達郎投手(3年)より高い評価をしてきた。阪神などと競合必至だが、地元福岡の逸材を流出させるわけにいかない。他球団の動きを探り、あくまでも最終決定はドラフト会議直前ながら、攻めの姿勢で戦略を立てた。