<プロ野球ドラフト会議>◇25日
中日の単独1位指名から3時間後、その主である慶大・福谷浩司投手(4年=横須賀)は、横浜市内の合宿所に高木監督の訪問を受けた。約20分の対面後、頭に「CD」マークの帽子、手にはドアラのミニ人形があった。「キャンプからと言わず、1月からお願いします」と福谷。まるで入団会見のセリフだった。
愛知県知多市出身。地元中日は願ったりかなったりといえた。江藤省三監督(70)も「12球団OKというが希望はありますから」と話した。同監督も同球団OB。単独指名を喜んだ。今季は抑え役ながら、こだわりはない。「任されたイニングをいかに0に抑えるか。それでやっていきたい」。目標に同じ知多出身の浅尾を挙げた。「あのくらい頼られる投手になりたいです」。
理工学部電子工学科に籍を置き、卒論は投球動作をテーマに選んだ。そんな福谷がプロを意識したのは昨夏、全日本入り後だ。巨人1位指名の菅野らに刺激を受けた。江藤監督は「それまでは学者です。プロを目指す選手が出てきてうれしかった」と振り返る。
持ち味はリーグ最速タイの155キロの速球。本人いわく「重い、強い、人とは違う」球だ。「さらに力をつけて、行けるなら大リーグに挑戦したい」。文武両道から野球一本に絞った右腕は、その最高峰を目指すと公言した。【米谷輝昭】



