西岡先輩、お待ちしています!?

 阪神のドラフト1位指名、大阪桐蔭・藤浪晋太郎投手(18)が6日、大阪・大東市内の同校野球グラウンドで、ドラフト後初めて練習を公開した。高校の先輩で、阪神が獲得を目指すツインズからFAした西岡剛内野手(28)に“ラブコール”を送った。

 阪神にはすでに岩田、西田と同校出身の先輩が在籍する。高校3冠を達成した“できのいい後輩”は、大阪桐蔭カルテットの結成を心待ちにした。「岩田さん、西田さんがいるだけで心強いですが、西岡さんが加わって3人の先輩となると、聞きたいことも聞きやすいですし、心強いです」と話した。

 阪神岩田はすでに「言える立場ではないですけど、直属の後輩なんでね」と藤浪のサポート役を請け負っている。1学年上の西田にもドラフト直前にメールを送るなど、上下関係は親密だ。さらに2年前の冬、母校に自主トレに訪れた西岡から監督を通じて、メッセージを受け取った。「春はだめだったけど、腐らずにやりなさい」。秋季近畿大会の1回戦で加古川北(兵庫)に惜敗しセンバツを逃した。「10」を背負って先発していた藤浪が、もう1度奮い立った先輩の活だった。

 52球のブルペン投球では実戦さながらの剛速球にカーブ、スライダー、フォーク、チェンジアップ、カットボール、ツーシームと6種の変化球をすべて投じた。「カーブなら(広島の)前田投手や(巨人の)内海投手を研究して投げられるようになりたい」と向上に余念がなかった。【池本泰尚】