身体能力もやっぱり規格外!

 最高ボディーや!

 阪神ドラフト1位の大阪桐蔭・藤浪晋太郎投手(18)ら新人6選手が2日、甲子園を訪れて体力測定と施設見学を行った。体力測定では、藤浪が阪神の高卒投手では最高となる背筋力203キロをマーク。他の種目でも、チーム上位クラスの数値をたたき出した。

 藤浪はやはり超大物だ。新人選手の体力測定を終えた続木2軍トレーニングコーチが感嘆の声を上げた。「ひと言で言うなら、さすがドラフト1位。筋力的には何を取ってもすばらしいですね」と絶賛した。高校3冠の圧倒的な実績、身長197センチで注目を集める藤浪が、体力測定でも周囲を驚かせた。

 背筋力では203キロをマークした。これは昨年に歳内が出した172キロや、10年一二三の180キロを軽く上回る数値だ。続木コーチによると、野手で230キロなどの高い数値を出す選手はいたが、阪神の高卒投手では200キロを超えたのは初めてだという。この他、例年9種目行われるすべての部門で高い数値をたたき出した模様。同コーチは「腹筋もタイガースでトップクラス。垂直跳びも上位にランクする。握力もそう」と舌を巻いた。

 しかし、当の本人は冷静だった。これだけの高評価を得ても「高校まであまり測ったことはなかったですが、200を超えたからといって、特別強いというわけではないと思いますし、その数字にどう思うでもない」と言い切った。

 もちろん、まだまだ伸びしろはある。続木コーチは「インナーの強化も含め、あの体ではもうひと回り強化した方がよりいいパフォーマンスが出る」。藤浪も「まだまだ足りないところもある。プロとしてやらなければいけないと思ったので、しっかり、現役に混じってやっていきたい」と話した。

 午後からは甲子園クラブハウスなどの球団施設を見学。春夏連覇を成し遂げた舞台であり、これからの本拠地となる聖地や、これから生活をしていく独身寮・虎風荘などを見て回り、「身が引き締まる」と語った。甲子園歴史館も訪れ、「歴史の長い球団。伝統をかみしめてやっていく」とも。“プロ野球選手・藤浪”は決意を新たに今日3日、入団会見に臨む。【山本大地】