【ホノルル(米ハワイ州)13日(日本時間14日)=本間翼】歴代の名選手は、活躍の陰にそれを支える良妻あり-。日本ハム栗山英樹監督(51)はドラフト1位入団が決まった花巻東・大谷翔平投手(18)の技術的な面は心配していない。ただし、飛躍の条件の1つに「女性」を挙げた。「いい彼女を見つけてほしいよね。彼は純粋培養(されて育った)だから」。

 最速160キロの剛腕と、逆方向にも長打を打てる打撃力。スターになれば近寄ってくる関係者は数多い。戦いの舞台を北日本最大の歓楽街ススキノがある札幌へ移す。試合に集中するため、札幌中心部から離れた栗山町で過ごす同監督は「(ススキノに)今年は2、3回しか行っていない」。同じように禁欲を求めるわけではないが「大丈夫だと思うけど、野球をしっかりと出来るようになるまでは…」と、節度ある行動は求めた。

 巨人長嶋茂雄終身名誉監督には亜希子夫人(故人)、前中日監督の落合博満氏(日刊スポーツ評論家)には信子夫人と、往年の大スターには必ず良妻が存在する。1年間の半分は遠征で家を空けることが多いだけに、理解があり、健康、精神両面で支えとなるパートナーと結ばれることが大きく影響してくる。監督就任前から取材者としてその才能にほれ込み、追いかけ続けてきた“恋人”。その“恋人”の恋人は、指揮官としても今から気になるところのようだ。