オリックスが今秋のドラフト指名候補に、新日鉄住金かずさマジックの岡本健投手(20)を挙げていることが4日、分かった。全国的には無名な右腕だが完成度の高い投球を評価。地元出身の隠し玉的存在として、リストアップしている。

 先発も中継ぎもこなせる万能型だ。兵庫出身の岡本は、今夏の都市対抗で救援としてチームを準決勝に導き、秋のリーグ戦では先発で登板。140キロ台の伸びる直球に緩急を交え、三振も取れる。球団関係者は「まとまっている。いい意味で使い勝手がいい投手」と評価した。

 ドラフトでは金子、西に続く即戦力投手を中心に指名する方針。ドラフト前に行われるスカウト会議で、候補の最終確認をする予定だ。

 ◆岡本健(おかもと・けん)1992年(平4)10月29日、兵庫県姫路生まれ。神戸国際大付から新日鉄住金かずさマジック。神戸国際大付時代は1年秋からエースとして活躍し、3年春に甲子園出場。最速144キロ右腕として注目された。新日鉄住金かずさマジックでは2年目に救援としてデビューし、3年目の今季からは主戦級として活躍。177センチ81キロ、右投げ右打ち。