<プロ野球ドラフト会議>◇24日

 「うすまさ

 うれしいやっさぁ」(めちゃくちゃうれしいぜ)。沖縄出身の富士大・山川穂高主将(21)が沖縄の方言で喜びを爆発させた。

 24日に行われたプロ野球ドラフト会議で、西武2位の上位指名。吉報は午後6時20分すぎ、明治神宮大会・東北地区代表決定戦(25日開幕)のレセプションが行われていた仙台市内のホテルで知った。青木久典監督(40)と一緒に急きょ、チームが宿舎にしている多賀城市内のホテルに戻って会見。チームメートから「いよ、おかわり2世」と西武主砲・中村の後継者の期待を受け、体重100キロの体を胴上げされた。

 富士大では3年ぶり4人目で、野手では初めてのプロ指名。北東北大学リーグでは1年春から4番で、今秋まで78試合に出場。打率3割4厘、11本塁打55打点の成績を残した。国際大会では2年夏の日米大学野球初戦で、日本人2人目になる満塁弾。大学生で唯一、日本代表入りした今月上旬の東アジア競技大会(中国・天津)でも4番を務め、韓国戦で満塁弾を放つなど、金メダル獲得に貢献した。

 青木監督は「球界を背負っていく大バッターに育ってほしい」とエール。山川は「打球のスピードと飛距離にはこだわりたい」。さらに「ファンに愛され、憧れられる選手になりたい」と夢を広げた。【佐々木雄高】