捕手エリートへの第1歩だ。ロッテのドラフト2位、立正大・吉田裕太捕手(22)が25日、埼玉・熊谷市内の同大で指名あいさつを受けた。山下担当スカウトから伊東監督の直筆色紙を手渡され「高評価で光栄。学べること全部吸収したい」と直接指導を熱望した。

 同大の坂田精二郎監督(39)も捕手出身で、社会人野球シダックスでは野村克也氏の愛弟子として知られた。イズムを継承した“野村の孫”とも言える吉田が、プロでは同じく球界を代表する名捕手である伊東塾に入門する。坂田監督も「捕手出身監督なら成長も早いでしょう」と大喜びだ。

 縁がある。千葉出身で、小3の時、初観戦したプロ野球がロッテ対西武だった。当時の西武捕手は伊東監督。そんな雲の上の存在から、即戦力として必要とされた。「まずは試合に出ること。『パなら吉田』と言われるような、球界を代表する捕手になりたいです」。一点の曇りもない目で、宣言した。【鎌田良美】