中日からドラフト3位指名を受けた大商大・桂依央利捕手(22=太成学院大高)が30日、練習の鬼に弟子入り志願した。東大阪市の同大で中田スカウト部長らから指名あいさつを受けた。今回2軍監督に就任した佐伯貴弘氏(43)は同大の21学年上のOB。イズム吸収には気合十分だ。「先輩が監督をされるのはスゴイこと。記録も残っていますから。打撃はもちろん練習の取り組み方とか、いろんなことを教わりたいです」。

 佐伯2軍監督は今なお関西6大学リーグの通算最多本塁打(12本)の記録保持者で、3冠王2度の大先輩。谷繁監督が「25年見てきて一番練習した男」と言う猛特訓でプロでも強打者に君臨した。4番として今年春&秋のリーグ戦で首位打者に輝いた桂は、中田部長が「姿、形は田淵幸一さんか若菜嘉晴さん」と評する打てる大型捕手。ならば佐伯道場こそ成功への近道だ。「いいチームに指名していただきました」。手土産は11月2日からの関西地区大学選手権を勝ち抜いて神宮に出場しての日本一。佐伯イズムで一流を目指す。【松井清員】