楽天からドラフト7位指名の七十七銀行・相原和友投手(24=東北福祉大)が11日、仙台市内の同行本店で指名あいさつを受けた。

 相原は同じ仙台市出身で、東北福祉大でも先輩に当たるメジャー通算21勝84セーブの斎藤隆投手(43)への弟子入りを志願した。この日、仙台市青葉区の本店で安部井スカウト部長と、やはり大学の先輩になる上岡スカウトから指名あいさつを受けた。相原は「日本一のチームに指名されて光栄です。タイプは違いますが、経験豊富な斎藤さんから学びたい」と意欲をみせた。

 仙台市に球団本拠地を置く楽天にとって、創設9年目で初めての同市出身新入団選手になる。相原は「ちょっと荷が重いけれど、同じ実力の人になかったプラスアルファの部分(地元出身)もあると思うので、運命的なものを感じます」と話した。

 だが、単なる“楽天ドリーム”ではない。6月上旬の楽天とのプロアマ交流戦で6回1失点と好投して注目された。最速は141キロ。大学まで変化球はスライダーだけだったが、社会人になってカットボールやシンカーなど多彩な変化球を習得。上岡スカウトは4人指名した左腕の中でも「タイプが違う」と即戦力として期待する。

 入団後はより高度な制球力が求められる。「中継ぎでもワンポイントでも自分の仕事をきっちりとできるようにしたい」と1年目からマウンドに立つ決意を明かした。【佐々木雄高】

 ◆相原和友(あいはら・かずとも)1989年(平元)10月27日、仙台市泉区生まれ。栗生小4年から野球を始め、広瀬中では軟式野球部。東陵では1年春からベンチ入りし、3年春の県大会優勝。東北福祉大ではリーグ通算3勝を挙げ、4年時に大学選手権、明治神宮大会出場。七十七銀行1年目の昨年は都市対抗に初出場で先発。日本選手権で1勝して8強入りに貢献した。今年は日本製紙石巻の補強選手で都市対抗初勝利。日本選手権でも2大会連続の初戦突破を果たす。家族は両親、妹。左投げ左打ち。186センチ、72キロ。血液型B。