楽天ドラフト7位指名の七十七銀行・相原和友投手(24=東北福祉大)が19日、仙台市内での交渉で契約金2500万円、年俸720万円で合意した。(金額は推定)

 相原が七十七銀行の大口預金者になる。平均的サラリーマンの定年退職金を大きく上回る契約金2500万円。楽天からの振り込みは来年1月になるが、銀行マン相原は「お客さまの数字は見たことがありますが、自分のものとしては(これまでの)人生で見たこともない金額。七十七銀行に預けます」と笑顔を見せた。

 プロとしてさらに預金額を増やしていく。相原は「そういうところもモチベーションにして(勤務する仙台市の)吉成支店や七十七銀行に恩返ししたい」と活躍を誓った。さらに「中学、高校、大学とこれまで育ててくれたところにも何らかの形で恩返ししたい」と話した。地元の小・中・高・大学から地元企業を経て地元球団へ。同行関係者も「もっとタッグを組んで取引も増やしていただければ」と楽天効果に期待した。

 先発、中継ぎ、ワンポイントと登板機会は選ばない。相原は「はやく1軍で投げて地域の方々の応援に応えたい」とプロのマウンドに思いをはせた。【佐々木雄高】

 ◆相原和友(あいはら・かずとも)1989年(平元)10月27日、仙台市生まれ。栗生小4年で野球を始め、広瀬中では軟式野球部。東陵では3年春の県大会優勝。東北福祉大で仙台6大学リーグ通算3勝。4年時に全日本大学選手権、明治神宮大会に出場した。七十七銀行では昨年、都市対抗、日本選手権出場。今年は日本製紙石巻の補強選手で都市対抗初勝利。日本選手権では昨年に続いて初戦を突破した。家族は両親、妹。左投げ左打ち。186センチ、72キロ。血液型B。