<プロ野球ドラフト会議>◇23日

 智弁学園・岡本和真内野手(3年)は巨人から単独で1位指名を受けた。奈良県五條市の同校で運命の瞬間を待った。緊張した表情で、用意されたテレビを食い入るように見つめた。1位指名が確定し、小坂将商監督(37)から声をかけられると、笑みを浮かべた。

 「本当にうれしいです。伝統あるチームで、毎年優勝争いをする強いチーム。そういう所でやらせてもらうのは、うれしい。バッティングを期待されて指名された。小さいバッティングをしても、何の魅力もない」。自慢の長打力をアピールし、巨人で右の大砲として活躍する夢を描いた。

 岡本は高校通算73本塁打を誇る屈指のスラッガーだ。今年の選抜大会では1試合2本塁打を記録。今夏のU18(18歳以下)アジア選手権に出場し、高校日本代表の4番を務めた。

 大会では打率4割7分4厘の成績を収め、木製バットへの対応力の高さを示した。広角に打てる技術があり、勝負強さも持ち合わせている。プロの世界でも4番候補。将来性は抜群だ。