高校NO・1スラッガーは、12球団OKの構えで運命の日を迎える。智弁学園・岡本和真内野手(3年)は巨人などが1位候補に絞り込んでいることにも、「それでも本当にドラフトにかかるのかなと思っていますよ。指名をいただいたら、どこにでも何位でもお世話になります」と話した。

 プロ志望届提出後、12球団から調査書が届き、10球団の編成担当と面談した。その中で今後への励みになる話を聞いた。「ホームランを何本打ったからという評価ではなく、最短距離でバットが出る、バットを柔らかく使えるという、自分が打者として、技術の部分でこだわったところを見ていてくださった」との評価は力になった。

 「橿原磯城シニア」に所属した五條東中2年時に、東京ドームを主会場に行われるジャイアンツ杯で4強入り。通算4試合で12打数7安打と活躍し、「野球人生で一番打った大会でした」。そのころからプロで活躍する将来は約束されていた。【堀まどか】

 ◆岡本和真(おかもと・かずま)1996年(平8)6月30日、奈良・五條市生まれ。北宇智小1年から「カインド」で投手兼内野手として野球を始める。五條東中では「橿原磯城シニア」で投手兼三塁手。智弁学園では1年春からベンチ入り。50メートル6秒8。遠投100メートル。183センチ、95キロ。右投げ右打ち。