ヤクルトは高校生NO・1右腕、済美・安楽智大投手(3年)の1位指名に踏み切る模様だ。22日はスカウト会議を実施しなかったが、新(あたらし)専務は「うちにとっていい選手を直前に決めようということです」と、あらためて安楽か有原で直前に最終決定するとした。だが、将来性に加えて即戦力の実力を持ち、懸案だった右肘の状態も問題ないとの判断から、21日の同会議で安楽1位の方針を固めているようだ。外れ1位には実力派左腕のヤマハ・竹下が浮上。両選手とも他球団と競合する可能性は考えられる。

 抽選になれば、真中満新監督(43)が「真ん中作戦」で当たりくじゲットを狙う。「抽選しないでとれるなら、それに越したことはない」と前置きしつつ「くじ運はいいと思う。(利き腕の)左手でいく。直感で引くよ。でも(くじが)奇数なら真ん中のにいこうかな」とにやり。名前の「まなか」にちなみ「まんなか」に命運を託すと笑顔で宣言した。

 ドラフト当日用にスーツを新調し、下着も新品を用意している。だが「色とか別に気にしない。朝の気分で選ぶよ」と力みは一切ない。監督就任後の“初仕事”にも「緊張しないと思うよ」と頼もしかった。