<運命の日を待つ(中):高校生編>◆岡本和真内野手(智弁学園)

 甲子園デビュー弾は、忘れられない。今春センバツの初戦・三重戦の初打席で、バックスクリーンに名刺代わりの1発を打ち込んだ。以前からスカウト陣の「中田(日本ハム)クラスの中軸打者になれる」という評価を聞いていた。ただ、目立つことを嫌う控えめな性格が大舞台での活躍を妨げるのでは?

 と気がかりだった。無用な心配だった。【堀まどか】