<運命の日を待つ(中):高校生編>◆清水優心捕手(九州国際大付)

 九州国際大付・清水優心捕手は、打てる捕手として広島、中日、オリックスなどから上位候補にリストアップされている。今夏の甲子園では初戦敗退も左翼フェンス直撃の二塁打を放った。「小さいころから憧れていた城島さんみたいになりたいですね」。高校通算35発。昨秋から木製バットで打ち続け、最近はテレビでのプロ野球中継を見ながら、配球の勉強もするなどプロ入りへの予習は怠らない。「捕手として肩も見てほしいですね」。2秒を切れば速いと言われる捕球から二塁への送球タイムは1秒85。強肩も持ち味だ。

 色紙には「恩返し」と今の気持ちを記した。この夏退任した若生正広監督(64)だけでなく、ここまで支えてくれた両親やすべての人に感謝の気持ちを忘れずプロの門をたたく。「1年目から1軍で活躍したい」。ダイエー・ソフトバンク、大リーグ・マリナーズ、阪神で活躍した城島のような攻守で本塁を守り続けた捕手を目指す。