<プロ野球ドラフト会議>◇23日

 「城島2世」こと、九州国際大付の清水優心捕手(3年)が、夢はでっかく「ジャパン正捕手」を誓った。日本ハム2位指名を受け「打てる捕手として頑張りたい。将来は日本球界を代表して日の丸をつけたい」とキッパリ。高校通算35発の長打力と強肩を生かし、九州で育んだ技術を北海道で花開かせる。

 学校の会見場で指名を待った。日本ハム2巡目のまさにそのときにテレビの不具合で画像も音声もとぎれた。報道陣から2位指名を聞くハプニングも。「日本一速い球を投げる大谷さんの球を受けられるかどうか分かりませんがバッテリーを組めたらいいですね」と白い歯をこぼした。甲子園では東海大四に初戦敗退したことに「北海道で頑張れと神様に言われてるようです」と因縁を感じていた。

 「どこか抜けていいのではなく、すべての面で数字を残したい」。打席では長打力、打率を残し、捕手としては二塁への送球タイム1秒85という強肩で「ジャパンでもクリーンアップを打てる捕手になりたい」と誓った。指名後に恩師、若生正広前監督(64)に報告。「今の気持ちを忘れず頑張れ」と励まされ、気持ちを新たにしていた。【浦田由紀夫】