社会人野球の日本選手権は、明日11月1日に京セラドーム大阪で開幕する。

 JR東日本東北は、楽天から6位指名を受けたサブマリン右腕加藤正志(25=鶴見大)が日本一へ導く。3大会ぶりの切符は、6月のJABA東北大会優勝で早々とゲット。最終予選期間は関東などに遠征し、藤井省二監督(52)は「いい形で仕上がっている」という。加藤は自身初の日本選手権だが、初戦の相手ホンダ(埼玉)とは春のオープン戦で先発し、6回無失点に抑えている。「良いイメージは残っているので大丈夫です」と不安はない。

 入社3年目。昨年は結果が出ず、野球を諦めかけた時期もあったというが、磨き抜いた制球力で今年一気に花開いた。地面すれすれから繰り出すボールで打者を翻弄(ほんろう)する右腕は「お世話になったJRで優勝したい」と感謝の投球を誓った。