日本球界最速の162キロ超えを目指す。楽天ドラフト2位の小野郁投手(18=西日本短大付)が13日、福岡・久留米市内のホテルで入団交渉を行った。契約金6000万円、年俸600万円で契約合意すると力強く目標を口にした。「日本一速い球を投げたい。自信のあるストレートで勝負していきたい」。日本ハム大谷のように投打二刀流の育成プランも浮上するが、まずは投手として大谷が持つ162キロ超えに挑む。

 プロ野球最速記録更新は決して夢物語ではない。高校時代は153キロを記録。1年次は140そこそこだった球速が、学年を重ねるごとにどんどん伸びた。担当の川原スカウトは「身体能力にほれた。(実力の)伸び率はトップレベルだから」と潜在能力の高さに太鼓判を押した。小野は「最初は投手一本で勝負したい」と言い切った。まずは1月の新人合同自主トレへ、走り込みで体作りを行っていく。(金額は推定)