ロッテのドラフト3位、星稜・岩下大輝投手(18)が19日、元ヤンキース松井秀喜氏の人間性を目標に掲げた。石川・金沢市内のホテルで契約金5000万円、年俸600万円(推定)でサインした岩下は「長く愛される選手になりたい」とし、母校の大先輩を手本とすることを誓った。

 野球部の林和成監督は松井氏の1つ後輩。高校時代の松井氏がどんなだったかを岩下はありがたく聞いて練習に励んできた。「練習熱心だったから、みんなからも愛されたと聞いている。人間的にしっかりした器の大きな人だと思う」と、会ったことはないが心酔しきっている。

 松井氏はゴジラの愛称で親しまれた。後を継ぎゴジラを襲名したいか?

 という問いには、かぶりを振った。「あれは松井さんのもの。僕もファンのみなさんから決めてもらえればうれしい」と、ふさわしいニックネームを募集した。

 ◆岩下大輝(いわした・だいき)1996年(平8)10月2日、石川県穴水町生まれ。最速146キロの本格派。趣味は寝ること。昨年秋から、大好きだった漫画を断ち、野球に打ちこんでいる。181センチ、83キロ。右投げ右打ち。