楽天ドラフト育成枠2位の青森中央学院大・大坂谷啓生(おおさかや・ひろき)内野手(22=弘前学院聖愛)が19日、青森市の同大学で入団交渉を行い、契約合意に達した。年俸240万円、支度金200万円(いずれも推定)。同大学及び出身校の聖愛から初めてのプロ選手誕生となる。

 大坂谷は「楽天は東北と一体で戦う球団。自分も青森、東北出身。一緒に盛り上げていきたい」と話した。179センチ、83キロで50メートル走5秒9、遠投110メートルの強打者で、内外野をこなす。楽天上岡良一スカウトは「コボスタ宮城は12球団一、二の広さ。俊足強肩の野手という球団の補強ポイントに大坂谷選手が合致した」という。

 つがる市稲垣中から01年創部の聖愛に進み、2年生秋に東北大会準決勝進出。青森中央学院大は99年創部で1部リーグ定着。いずれも歴史の新しい野球部の前進に貢献してきた。ドラフト指名後に「後輩たちから『自分たちも頑張る』と言われたのがうれしい」と大坂谷は笑顔をみせた。

 西武3位の富士大・外崎修汰内野手(21=弘前実)とは高校時代からのライバルで、津軽っ子2人がプロの道へ。大坂谷は「自分は育成枠で厳しい立場なのは覚悟の上。1年目から支配下登録されるよう1日1日練習を頑張りたい」と表情を引き締めた。【北村宏平】