恒例の中日落合GM流「背番号シャッフル」が今オフも行われる。来季からドラフト3位の友永翔太外野手(23=日本通運)が背番号「1」を背負うことが1日、判明した。身長170センチと中日でもっとも小さなプレーヤーの背中に「1」が輝く。中日で新人の背番号1は98年に逆指名で入団した福留(現阪神)以来、16年ぶり。走攻守そろった即戦力外野手に最高の番号を用意した。

 また、08年から「1」をつけてきた堂上直倫内野手(26)は心機一転、「63」を背負う見込み。巨人に移籍した兄堂上剛が中日で11年間つけていた番号で勝負の9年目シーズンに臨む。

 背番号の変更は落合GMからのメッセージに他ならない。昨オフも大量13人のシャッフルを敢行した。将来の主砲として期待を込めて平田の背番号を「40」から「6」に変更。それとは逆に発奮をうながす意味で出場10試合に終わった谷の背番号を「36」から「70」に変えた。来季へ向かう選手たちへの叱咤(しった)激励。それが落合流の背番号シャッフルだ。

 今季も新たな番号を背負う選手は、10人を超える規模になりそうだ。すでにドラフト1位指名の野村亮介投手(21=三菱日立パワーシステムズ横浜)が「20」、三塁レギュラーを狙う背番号9の高橋周が「3」を背負うことが決定済み。今季登板1試合で0勝1敗と結果が出せなかった山内は「26」から「59」への変更が検討されている。

 ◆背番号変更メモ

 落合監督は就任1年目の04年に谷繁(現兼任監督)を7から27に変え、41の朝倉を18に抜てき。11年には大島の32を8へ。同年、平田は8から40に変わり、今年から6に。また、殻を破れない選手には支配下選手枠と同じ数字の70(現在は谷)を与え、危機感をあおっている。森野は09年オフに31から3への変更を断り、30に。今年から7。