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プロ野球2007年度契約更改
中年の星工藤に史上最大のダウン

- サインをせずに契約更改交渉を終え会見する巨人の工藤(撮影・水谷安孝)
巨人工藤公康投手(43)が21日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉を行い、今季年俸2億9000万円から1億9000万円ダウンの、1億円前後の提示を保留した。球団側とはシーズン中から下交渉を重ね、条件面ですでに合意している。プロ26年目となる07年シーズンへ向けて、22日から米アリゾナへ自主トレに向かう。工藤は納得した形で判を押したい意向があったようだ。帰国は来年1月18日の予定で、越年が決まった。(金額は推定)
「保留ではないが…」と切り出した会見は、やや煮え切らないものだった。結果がすべての世界で四半世紀生き抜いてきた、球界最年長左腕。球団と下交渉を重ね、10月の時点で来季巨人残留は基本合意していた。プロ25年目の今季、13試合に登板し、3勝2敗に終わった。シーズン途中からは2軍で調整の日々。過去最大となるダウン幅も納得していた。「あまり働いていないので、下げられることは当然。文句言うことはないです」としたが、それでも判は押さなかった。
交渉日程変更が保留となった理由の1つだった。当初は19日に交渉の予定だったが、日時が2日後に変更された。「納得して判を押すことが大事。(今後の)予定を決めてしまってたので。19日なら(再交渉を含めた)時間もありますが、夜中にまた来るわけにもいきませんし。モヤモヤした気持ちでやりたくなかった」。22日から、自主トレのため米アリゾナへ飛び立つ。勝負の年を、慌ただしくスタートすることは避けたかった。来年1月に帰国後、交渉を再度行うことになった。
別の事情もある。巨人は横浜からFAで門倉を獲得。その人的補償用のプロテクト(保護)リストをすでに提出している。リストの詳細は公にされていないが、横浜側が若手投手を指名する可能性があるため、それを防ぐために、巨人がベテランの工藤らを28人のプロテクト枠から外していることも考えられる。「保留→越年」は、そうした周囲の雑音を排除し、野球に集中するための、工藤の選択肢だった可能性はある。
清武球団代表は強い口調で「交渉事なので詳しいことは話せない」と語った。工藤はシーズン中、ジャイアンツ球場で原監督に直談判し「来季必ず、頑張ります」と頭を下げ、来季残留は内定していた。「皆さんが心配されることはない」と笑ったが、なぞを残したままアメリカへ飛ぶ。【宮下敬至】
[2006年12月22日9時39分 紙面から]
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