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プロ野球2008年度契約更改

逆転満塁弾男矢野2000万円増でサイン

交渉を終え満足げな表情で会見する巨人矢野(撮影・広瀬雷太)
交渉を終え満足げな表情で会見する巨人矢野(撮影・広瀬雷太)

 逆転満塁弾1本1000万円ナリ! 巨人矢野謙次外野手(27)が21日、東京・大手町の球団事務所で2度目の契約更改交渉に臨み、2000万円増の5000万円(推定金額)でサインした。5月31日ソフトバンク戦の代打逆転満塁本塁打への評価が見直され、前回提示の4000万円より1000万円アップを勝ち取った。控え選手としては異例の大幅アップ。当日の試合を観戦し「1000万円ボーナス」を明言した渡辺恒雄球団会長(81)の約束が果たされた形となった。

 今季の「代打矢野」は神がかっていた。7本塁打のうち4本が代打ホームラン。5月のソフトバンク戦では、3点ビハインドの7回、左翼席に起死回生のグランドスラムをたたき込み、逆転勝利に導いた。

 この試合を観戦に訪れた渡辺球団会長が「今日の1発は1000万円以上の価値がある。今は10万円しか持っていないから、査定の時に1000万円乗っけるよ」と上機嫌で話したことから、今回の契約交渉は注目されていた。

 12日の1回目の交渉では1000万円増の4000万円の提示。増額分が満塁弾ボーナスに当たるのかどうかもはっきりしなかったため、矢野はいったん保留して作戦を練り直した。この日はシーズン中の日記から具体的なプレーを抜粋した独自の資料を持参。代打での好成績のほか、チームを救った守備や走塁なども具体的に挙げて粘り強くアピールした。2時間を超えるロング交渉で大幅アップを勝ち取り「満塁弾ボーナス? それも含めて十分に評価してもらいました」と満足げに振り返った。

 来季は高橋由と谷に、ラミレスも加わる予定。ポジションのほとんどが不動のレギュラーで占められるチームの中で存在感を示すのは容易ではないが「競争は激しいですけど、来年も出番が来たらいつでも力を発揮できるようにしたい」と意気込んだ。出番が少ない脇役でも、与えられた場所で結果を出せばきちんと評価される。次は1億円プレーヤーを目指し、矢野は来年もひと振りに魂を込める。【広瀬雷太】

[2007年12月22日9時39分 紙面から]

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