広島前田智徳外野手(37)が22日、同市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、5000万円ダウンの推定1億2000万円でサインした。過去最高の下げ幅にも「仕方ないんじゃないですか。金額はどうでもいいです。どうしようもないので」と淡々と振り返った。
今季は84試合の出場にとどまり2割7分、4本塁打、29打点。スタメンは35試合だった。代打としては43打数16安打の3割7分2厘と抜群の存在感を見せつけた。しかし、球団幹部は「1億円以上の選手はレギュラーと考えている」と厳しい評価。昨年は124試合に出場し2割8分5厘、15本塁打、71打点。今季は若手の台頭でスタメンが減り、必然的に代打起用が多くなった。「代打率がよかったのはうれしい」と話す一方で「来季は1軍に残れるかどうかも分からない。コンディションを整えていかないと」と危機感を持って、巻き返しを誓った。
来季はプロ20年目。新球場に舞台は移る。「長いこと野球をやってきた。20年目も無事終わることを願います。1軍に入らなければあの舞台(新球場)にも立てない」。ベテランの胸の内は静かに燃えている。【網孝広】



