ロッテ西岡剛内野手(24)が“おとこ気”を見せた。29日、千葉マリンで契約更改交渉し、3年契約の2年目となる来季は、今季年俸から4000万円増が決まっていたが、そのうち1000万円を返上した1億7000万円(推定)プラス出来高でサインした。来年3月のWBC日本代表から外れたのが主な理由。来年はシーズン200本安打と盗塁王奪回で、返上分を取り返すつもりだ。

 西岡がWBC落選ショックに、自らケジメをつけた。「去年、3年契約を結んだ時にWBC出場(の評価)を見込んでいた。出ないのに受け取るのはおかしい」と、1000万円返上を申し出た。昨年オフに3年契約を結び、来年が2年目。階段式に年俸が上がる契約内容のため、球団から予定通り4000万円増を提示された。その中にはWBC出場による“ステータス料”も含まれていたことから、筋を通した格好だ。

 最初は固辞していた球団側も本人の強い意向を尊重し、最終的に1億4000万円からの3000万円アップにとどまった。本多球団部長は「3年契約を結んだ時点で来年、再来年のアップ分は決まっていた。そのまま受け取ってほしいと話したが、本人の希望なので来年また見直しましょう、ということになった。年俸返上はジョニー(黒木知宏氏、04年)以来だね」と驚きを隠せなかった。

 今季は北京五輪で4割5分5厘の高打率をマーク。シーズンでも2年連続で打率3割に到達し、本塁打は3本から13本へと大幅アップした。だが「チームは4位で、北京もメダルを逃した悔しい1年だった」と振り返る。来年は日本一はもちろんのこと、史上4人目の200本安打での首位打者獲得と、05、06年以来となる盗塁王奪回を目標に掲げた。「09年のシーズンにWBCメンバーから外れた悔しさをぶつけたい。返上した分は来年取り返します」と、サバサバと雪辱を誓った。

 バレンタイン監督の来年限りでの退任も原動力となっている。「いろいろ言い合ったこともあるけど、息子のようにゲキを飛ばし接してくれた。僕を育ててくれたのはボビーなので、来年は何とか胴上げできるようにしたい」と、強い決意をにじませた。一皮むけた西岡が09年の主役になる。【鳥谷越直子】