西武岸孝之投手(24)が初の開幕投手に名乗りを上げた。6日、球団事務所で3度目の契約更改交渉を行い、3900万円アップの推定年俸7500万円でサインした。気持ち新たに、3年目シーズンに向けては「開幕投手?
1度はやってみたい。がんばります」と言い切った。岸らしい控えめなトーンで、涌井も2年連続で狙う大役にはっきりと照準を定めた。
長引いた契約問題には、ようやく決着をつけた。「上積み?
なかったです。希望額には届かなかったけど、自分の中で納得してサインしました」と穏やかな表情で話した。前回提示と同じ7500万円。希望する8000万円には届かなかったが、気持ちの整理がついて判を押した。日本シリーズMVPへの評価が低いと、投手陣や知人が親身になって助言をくれた。初交渉から約1カ月。長期化は本意ではなかったが「いろいろな人に支えてもらいました」と周囲のサポートを実感。客観的に自分を見つめ直した時間は、無駄にならなかった。
納得できなかった分は、マウンドで自己主張する。開幕投手を初めて意識したのは、2年連続2ケタ勝利と日本シリーズで活躍した自負からだ。ライバル1番手は開幕を熱望する涌井になるが「決めるのは監督。自分はしっかり準備して、アピールできる体づくりをしたい」とベストを尽くすことしか考えていない。自主トレは故郷の仙台で走り込み、WBCから開幕という青写真だ。真価を問われる3年目。誰にも文句を言わせない成績で、1年後には1億円の大台を突破してみせる。【柴田猛夫】



