日本ハム藤井秀悟投手(31)がダルビッシュの「黒子役」に立候補した。8日、札幌市内の球団事務所で川添丈弁護士(50)が同席しての代理人交渉を行い、700万円減の年俸7000万円(推定)で契約を更改。これで全66選手の今季契約が完了した。藤井は今季の目標に「彼(ダルビッシュ)がいかに楽に投げられるか。僕らで大きく変わる」と献身的な役回りを受け入れる心意気を見せた。

 1歩引いた立場から自身10年目を見据えていた。01年セ・リーグ最多勝左腕は、9歳年下の大黒柱のサポートを今季の使命の1つに決めた。「ダルビッシュ中心の投手陣。僕らが頑張れば(チームが)勝てる」。連勝を伸ばすか、連敗を止めてエースにマウンドを託すことが優勝への近道と判断した。

 ダルビッシュの登板間隔を安定させるため、ローテーションの谷間を埋めることも辞さない。「僕は何でもしますから」。移籍1年目の昨季は3勝8敗。「大きなことは言えません」と客観的に自己分析し、覚悟を決めた。

 昨年末に、その後輩の米ハワイでの挙式に出席後、同地に滞在して自主トレ。体づくりを中心に復活への準備を整えてきた。2ケタの10勝に到達すれば、ファンを旅行へ招待するプランも明かした。上下関係は度外視で、実力を崇拝する絶対エースとチームのために、男・藤井が全精力を注ぎ込む。【高山通史】