日本ハム田中賢介内野手(28)が10日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ。球団側から打診された複数年契約を断り、5000万円増となる1億9000万円プラス出来高払いの単年契約を結んだ。「1年1年勝負したいので。チームが勝つためにやることが一番。今年は日本一になれなかったので、来年は日本一になって梨田監督を胴上げしたい」と決意を固めた。

 今季は不動の1番打者と全144試合に出場。06年から続く連続試合出場も「512」に伸びた。順調にいけば来季中に国内FA権を取得するが「今は頭にありません。それは取ってから考えようと思っています」。まずはシーズンに集中し、目標の首位打者取りへまい進するつもりだ。

 選手会長としても精力的に活動している。今季途中には札幌ドームのウエート室が拡大されるなど、長年訴えてきた練習環境の改善に進歩が見られたが、「まだまだ、若い選手が練習できる環境が整っていない。それと(人工)芝も傷んでいる。固くなってきて(体に)負担が大きくなっているし、消耗品なので、そろそろ替えてもらいたい」と引き続き訴えていく構え。グラウンド内外どちらも、妥協はしない。