WBC日本代表候補の巨人坂本勇人内野手(24)が、右膝の違和感を訴え、早退した。このキャンプ一番の寒さに見舞われた宮崎キャンプ第2クール初日の7日、ウオーミングアップ中に痛みを感じて練習を中断。キャッチボールなど別メニュー調整を行い、約2時間で練習を切り上げた。大事を取っての対応で、今日8日以降の調整は状態を見ながら判断する。

 坂本はウオーミングアップ冒頭のダッシュで自ら列を外れた。顔をしかめ、右足を引きずると、トレーナーに付き添われて引き揚げた。その後は本球場を離れて室内ドームで別メニュー調整。状態を聞かれて「頭痛です」とジョークで切り出し「大丈夫。(アップ中に)パッと(違和感が)起きたので大事を取った。この後は様子を見てみないと分からない」と軽傷と説明。右膝は古傷ではなく、病院には行かずに宿舎で静養した。

 坂本はレギュラーを獲得した08年以降の5シーズンで欠場したのは3試合のみと故障が少ない。3番遊撃の有力候補のコンディションは、3連覇に挑む日本の戦いを左右するが、原監督は「大事を取ったということでしょう。大事にはいたらないと思う」と話した。