侍ジャパンが誇る精鋭部隊がフル稼働する。対戦国を調査する代表スタッフ8人が、16日にチームを離れて台湾入りすることが14日、分かった。1次、2次ラウンドで対戦する可能性のあるライバル国のほとんどが、台湾で直前合宿を張る。情報収集が特に難しいキューバ代表も、16日に台湾に入り練習試合も予定している。スコアラー部門のスタッフに加え、情報収集、分析専門のスタッフも同行し、直前のデータを一気に集める。

 総勢8人という異例の人数を送り込む。侍ジャパンの関係者は「本番前の選手の状態を、直接確認することが目的」と話した。加えて「状況が許し、チャートに起こせるとあらば、すべてチェックを入れてくる」と強調した。スタッフは試合状況に応じたバッテリーの配球傾向など、難解な要求にも一覧性の高いデータ提供で応える。

 初戦のブラジル対策は着々と進行している。NPB所属の選手はもちろん、社会人野球に所属している選手についても直接チームに足を運び、視察を行っている。粘り強さとハイテク。日本の英知を結集し、疑問をなくして本番に臨む。