足を上げるか、すり足か…。結果を出している中田翔外野手(23)は意外にも、悩める胸中を明かした。11日、東京ドームで自主練習に参加後、「今は正直、長打が出る気がしない。立浪さんと明日も話して(方向性を)決めたい」と険しい表情で話した。
ここまでは15打数5安打。1次ラウンドの3日中国戦で先制適時打を放ち、2次ラウンド初戦の8日台湾戦は延長10回に決勝犠飛を決めている。ただ、5安打はすべて単打。「まぐれでもヒットが出てるからいいけど、自分のスイングはできてない。長打を狙いたいんだけど…」と歯切れが悪い。
宮崎合宿から立浪打撃コーチと二人三脚でフォーム改良に取り組んだ。体が前に突っ込まないよう、足を上げるスタイルをすり足に変更。立浪コーチからは同じすり足で、メジャーの大砲として鳴らしたソーサの映像も渡された。「映像は見た。でもパワーが違うから。軸のブレが少ないのを見ろ、ということだと思うけど。足を上げるのは去年1年間やってきて、安心感がある」。中田は昨季のフォームに戻したいようだ。
立浪コーチは苦笑いする。「また足を上げたいとか言っている。上げてダメだったら一切やめろよ、と言いました」と、いったんは本人の意思を尊重する方向だ。この日のフリー打撃はすり足で柵越えを連発した。今日12日の2次ラウンド1、2位決定戦ではどちらのスタイルを選ぶのか。米国出発前に目の覚める大飛球を放ち、モヤモヤを吹き飛ばしたい。【佐井陽介】



