仙台の野武士がはせ参じる。楽天則本昂大投手(26)と松井裕樹投手(21)が22日、Koboパーク宮城で自主トレを公開した。則本は3月のWBC代表がすでに決定、松井裕もメンバー入りが確実視される。ペアを組んだ約30分のキャッチボールは、最後は捕球が危険な球威になった。変化球の制御を含めたボールへの対応は十分で、着実な準備をうかがわせた。

 則本のグラブには日の丸の刺しゅうに明朝体で「魂」。ヤンキース田中から「変化することを恐れるな」と言われた松井裕は、シンカーも積極的に試した。

 則本 与えられた場所でやるだけ。全員で、1つの勝ちを取っていく。チームがどうすれば勝てるか。首脳陣が考えた上で、自分に仕事が降ってくる。

 松井裕 ユニホームに袖を通したい。選んでいただけたら、与えられたところでやっていく。直球も変化球も、ボールは問題ない。

 侍ジャパンの選手は、この心意気を携えなければいけない。比例して、今季の目標も熱を帯びた。

 則本 長いシーズンになる。ケガなくやる。(5年連続となる)開幕は、個人として投げたい気持ちがある。長い回を投げる。ローテを崩さず、試合を作らなければ200イニングに届かない。

 松井裕 岸さんが加入し、勝ちパターンの試合が増える。「頼むぞ」と言ってもらった。防御率0点台と、40セーブが目標です。

 世界一を奪い返し、ギラついたままシーズンへとなだれ込む。【宮下敬至】