ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の韓国代表が13日、沖縄・うるま市の具志川球場で合宿を開始した。日本キラーの金広鉉(SK)現役メジャーの秋信守(レンジャーズ)らを欠く布陣に韓国内では「史上最弱では」の声も上がるが、22日まで10日間の合宿日程は、4日間という日本の2・5倍。それでも金寅植監督(69)は「短い期間」と飽き足らないが「良い結果を持ち帰りたい」と練習量、チームワークで初優勝を狙う。

 悩みはどこの国も一緒らしい。投手の調整とボールへの対応だ。通常のシーズンより約1カ月早い調整となるため、金監督は「投手は敏感。1人1人ペースが異なるので投手コーチと相談したい」。エース左腕の梁■種はサークルチェンジが決め球だが「チェンジアップの時にWBC球がしっくりこない」と漏らした。

 一方、パワフルな打線は健在だ。フリー打撃で昨年打率、打点の2冠を獲得した崔炯宇(KIA)や元ロッテの金泰均(ハンファ)梁義智(斗山)らが次々と柵越え。17日には元ソフトバンクの李大浩(韓国ロッテ)も合流予定で、長打力は要警戒だ。【斎藤直樹】

※■は王ヘンに玄